むし歯は〝細菌感染症”である!

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むし歯は〝細菌感染症”である!

みなさんこんにちは!静岡関前歯科クリニックの歯科衛生士の増尾です!
今年の冬は暖冬で、あったかい日が多いですが、その分寒い日は堪えますね・・・。

また、インフルエンザも流行っていますし、コロナウィルスのことで、マスク不足ですが、お身体に気をつけて、この季節をのりきりましょう!

さて、今日は“むし歯は細菌感染症である!”というお話をしたいと思います!
みなさんはむし歯と聞くと、「歯に穴があいた状態」をイメージするのではないでしょうか。
しかし、歯に穴があくまでには、いくつか過程があります。

まずミュータンス菌に感染し、バイオフィルムがつくられます。そのままにしておくと、歯面がちょっと白く脱灰、初期う蝕になります。
そこから歯面がドンドン溶けていくと、最終的には神経に達します。
この状態にならるには、長い時間が必要です。
C1からC2になるだけで8年、さらに象牙質の厚さ2分の1を超えるまでに3,4年かかるというデータもあります!
それだけ時間がかかるということは、進行を食い止める機会もたくさんあるということです。
今回は歯が溶け出すずっと前の細菌感染するタイミングに注目し、予防法を考えてみましょう!

生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、ミュータンス菌が存在しません。
この菌は風邪やインフルエンザと同じように、すでに菌を持っている人から移ります。
だから、むし歯は“細菌感染症”なのです。
 さらに細菌が口腔内に影響を及ぼすには、ただ「感染する」だけでなく、口腔内に「定着する」必要があります。この定着するための、菌にとって家のような存在が「歯」です。つまり生まれたての赤ちゃんではなく、歯が生えてくる時期が一番要注意ということです。
とくに気をつけたいのが生後19~31か月。危険度が他の時期に比べてとても高いために「感染の窓」と呼ばれている時期です。この時期を過ぎるまでミュータンス菌の感染を遅らせるだけで、健康な口腔内を維持しやすくなります。

ミュータンス菌を感染させないための対策には
①感染源になりがちな家族のミュータンス菌を減少させる
②食事の噛み与え、お箸、スプーンの共有をさける
③(宿主である)子供のショ糖摂取を制限する
 この3つが守れると、むし歯を予防しやすくなります。
でも、知ってるけど、完璧に実践するのは難しいことはありますよね!
そこで、できそうな予防法、みなさんと考えていくことが大事です!
 まず、できそうなのが、感染源になりがちなご家族のミュータンス菌を減らすことです。
ご家族が定期的にPMTCを受けて、ご家族の口腔内の管理を行うことで、ミュータンス菌を減らすことができ、食器を共有する機会があっても、感染する確率を下げることができます。
または、ミュータンス菌自体を子供の口腔内に伝播してもかまわない性質に変えるということです。
ここで活躍するのがキシルトールです。
キシリトールにはミュータンス菌を頑固ではがれにくい性質から、はがれやすい性質に変える力があります!
あらかじめ口腔内にいる菌の質をサラサラに変えておけば、万が一感染しても普段の歯磨きですぐ取り除くことができるので、安心です!
こうしてミュータンス菌をできるだけ防いでいくことが、むし歯を予防し、健康な口腔内を維持していくための第一歩になります!
PMTCやキシリトールに関する質問があれば、お気軽にお電話ください!

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