子どもに急速拡大装置を勧められたら?メリットとデメリットを知って正しく判断【前編】

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子どもに急速拡大装置を勧められたら?メリットとデメリットを知って正しく判断【前編】

こんにちは!
今回の記事では急速拡大装置のメリットとデメリットについてご紹介します。

お子さまの歯科治療へ同伴した際に「急速拡大装置」の使用を提案されたことはありませんか?
上顎の横幅を拡げる目的で使用される、固定式装置のことです。顎骨が軟らかい時期に有効な装置とされていますが、果たしてどのような特徴があるのでしょうか。
メリットやデメリットとともに、詳しくお伝えします。

拡大装置(拡大床)とは?

歯がキレイに並ぶためのスペースが足りないと診断された場合に、上顎の横幅を拡げる目的で用いられる装置です。
「急速拡大法」と「緩徐拡大法」とがあり、前者は2週間~2ヶ月といった比較的短期間で幅を拡げることが可能です。
というのも、成長期のお子さまの上顎骨(2枚の骨が合わさっています)は、まだ完全にくっついていません。そこで骨同士が離れる方向へと力をかけることで、離開させられるのです。
離開した状態で一定の期間過ごしていると、間へ新生骨ができて安定します。この仕組みを利用し、大幅な拡大を図るのです。
一方「緩徐拡大法」は、1~2年という長い期間をかけて少しずつ歯列を前方や側方へ拡大していきます。
適用できる症例は急速拡大装置と同様ですが、歯に負担や痛みが出ないようゆっくりと拡大させる点が大きな違いです。
「W-type拡大装置」と呼ばれる固定式のものと、「プレートタイプ拡大装置」という取り外し式のものがあることを知っておいてください。急速拡大法の方が大きなスペースを確保できますが、用いられる頻度が高いのは緩徐拡大法といえるでしょう。

拡大装置を使用するメリット

一番のポイントは、上顎の骨の成長を促しつつ、歯列や骨格のゆがみやバランスを整えられる点です。
混合歯列期(すべての永久歯が生え揃う前ごろ)に治療を開始すれば、永久歯がキレイに生えるためのスペースを確保できます。いずれ歯列矯正が必要になっても、非抜歯で行える可能性が高いでしょう。問題なく生え揃えば、歯列矯正を行う必要すらないかもしれません。
また上顎を拡大することで、鼻腔が広がって鼻呼吸がしやすくなります。口呼吸の習慣があるお子さまが、装置の使用をきっかけに鼻呼吸できるようになる可能性があります。

拡大床装置を使用するデメリット

装置は、接着剤で歯へ固定する仕組みです。患者さま自身で取り外しできないため、特に開始直後(1週間~10日程度)は違和感のある状態で生活しなければなりません。
食事のしにくさや発音のしにくさで、日常生活へ支障をきたす恐れがあるでしょう。また鼻や口元に、ツーンとした痛みが生じることもあります。
さらに、食事の食べカスが装置へくっついてブラッシングがしにくくなるかもしれません。ネジやワイヤー部分は、特に汚れが残りやすいため注意が必要です。必要に応じて、親御さまが仕上げ磨きをしてあげてください。

今回はここまでです。
次回も同じテーマを取り上げ、装置を用いる場合の注意点について解説します。

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