舌痛症という病気を知っていますか？

こんにちは！
歯科衛生士の内野です。
春も目の前になり、だんだん暖かくなってきましたね。
春は新生活や新学期、新入社員など、新しいイベントが始まる時期です。
普段の生活は変わりはないですが、何となく気持ちがソワソワする人もいるかもしれません。
そんな新しい出来事に無性にストレスを感じる人も中にはいらっしゃいます。ストレスは常に私たちの環境にあふれていますが、そんなストレスがお口の中に影響を与えることを、皆さんはご存じですか？

今回は“ストレスと舌痛症”についてのお話です。
舌痛症という病気を皆さんご存じですか？聞いたことがない人が大半だと思いますが、
実は今増えている病気なんです。

何故舌が痛くなるのか？

舌が痛くなる原因は様々あります。
舌を噛んでしまった、やけどでひりひりする、口内炎ができてしまった、舌癌や粘膜病変があるなど多種にわたり、他の内科的疾患による症状のケースもあります。
そして、舌が痛いのに原因が見当たらないのが舌痛症です。

舌痛症の症状

何もしてない、舌に異変はないのに痛いことはありませんか？
食べていないのに口の中が嫌な味がしませんか？
舌がざらざらしたり、ひりひりしたりしませんか？
クリニック、歯科医院に相談してもはっきりとした診断がないことはありませんか？

実はそれ、舌痛症かもしれません。

舌痛症の難しいところの一つに、診断をするまでに様々な検査をしなくてはいけないということがあります。
明らかな原因は解明されておらず、他の疾患の可能性をつぶしていくことで診断をする病気なので、色々な検査をして、どの病気も当てはまらないときに初めて舌痛症と判断がつきます。

人によっては舌が痛いのに様子を見て生活されているかもしれませんが、実は結構な方々が舌痛症で悩んでいるのです。

もし舌痛症だったら、その対処法は？

舌痛症の原因に一番にあげられるのがストレスです。
最近では多くの疾患の原因と言われるストレスですが、お口の中も例外ではありません。仕事や勉強、家庭、社会、多くのことに対してストレスが発生します。

ストレスによって、脳から「舌が痛い」という誤った指令を出してしまうので生じるのではないかと言われています。

そうなってくると、舌痛症の治療方法というのは、薬を飲んだり、歯科治療をしたりすることではないのです。

舌痛症の治療法とは？

とにかく気にしないようにすること！！まずはこれが大切です。

仮に「なぜか舌が痛いな？」と、気にし続けていると更に脳から「舌が痛い」と指令を出し続けてしまうようになるので、できるだけ舌のことを気にしないように過ごしてください。
また、痛くなるタイミングや他の症状が出るきっかけなどを知りましょう。
何か決まった条件があれば、症状とうまく付き合っていくためのポイントになるでしょう。

あとはストレスマネージメントを心がけましょう。

舌痛症を避けるストレスマネージメント

疲れをそのままにしていませんか？ずっと仕事のことを考えていませんか？
多くの方がストレスを感じていても、ストレスの改善するアプローチができていないのではないでしょうか？

夜、家に帰ったらゆっくり食事をとって湯船につかり、ストレッチやマッサージでご自分をいたわってから布団に入り、できるだけ早めに寝ることなどは、日々の生活でできるストレスマネージメントです。

一つの例ですが、他にも旅行に行く、趣味に没頭してみる、大好きな人や仲間やコミュニティーで過ごす時間を作るなど、ストレスを発散する手段は人それぞれ違うでしょう。

もし、「私、舌痛症かも？」と思ったら、病院や歯科に相談するのもいいですが、ご自身の生活を見つめなおして、改善できることがないかということを考えてみるのもいいかもしれませんね。

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