虫歯や歯周病からお口を守る静岡駅前の歯科医院
〒420-0857 静岡県静岡市葵区御幸町6-11 イチセビル5F
インプラントの安全性とリスク
safety & risk of implantこのページの目次[開く]
一般的にインプラント治療の成功率は90%以上といわれており、外科手術の中では比較的安全性が高い治療の部類に入ります。しかし、もちろんトラブルが皆無というわけではないため、治療中に伴うリスクを事前に十分に理解することが大切です。
患者様自身もインプラントについて知識を深めていただき、起こりうるリスクを知った上で、ご自身に合った治療を選択する必要があります。
インプラントには、ブリッジや入れ歯と違い、自分の歯のように噛むことでき、健康な歯を削る必要がないといったメリットがあります。
ただし、どんな歯科治療にもメリット・デメリットがあるので、インプラント治療を始める前に、どのようなリスク(危険性)があるのかを患者様に知っていただく必要があります。
インプラントの歯周病菌感染で注意すべきことは、「インプラント周囲炎」です。
毎日の歯磨きが不十分だったり、術後にメンテナンスをしていないと、プラーク(歯垢)や歯石がたまってインプラント周囲の歯肉で炎症が起こります。さらに、進行するとインプラントを支える顎の骨が溶けてしまうこともあります。
もちろん、歯周病はインプラントにだけ起こるというわけではなく、ブリッジや義歯などのインプラント以外の治療法でも、口内の清掃が不十分だと歯周病菌に感染します。そのため、どのような歯科治療であれ、まずは歯科医院で歯周病の検査を受け、定期メンテナンスでお口の中を清潔に保つことが大切です。
埋入したインプラントが抜け落ちてしまったり、骨を突き抜けてしまった、というケースを聞くことがあります。
これらが起こる原因は、骨密度や骨量の不足にあり、骨の状態をしっかり把握せずに手術をすることで、このようなトラブルが起きる可能性があります。
もちろん骨の状態は、切開してみないとわからないものではなく、レントゲン検査で確認できるほか、現在は歯科用CTで撮影した3次元の画像によって、骨密度や骨の高さ・厚みがある程度正確に把握できます。
そのため、レントゲンやCTで撮影した画像をもとに正しく診断し、事前にインプラントのトラブルを防ぐ必要があります。
埋入したインプラントでも、問題が生じることがあります。特に、人目につきやすい前歯のインプラントは見た目の問題が起こりやすいです。
歯が抜けてしまった箇所は、外的刺激がなくなるため、骨が徐々にやせていきます。インプラント埋入後も、少しずつですが、骨の量が減り、それに伴い歯肉も退縮することから、周囲の歯よりもインプラントの歯の方が少し長く見えてしまうことがあります。
また、メンテナンスを怠ると歯周病になり、骨が溶けて歯ぐきが下がり、金属の歯根部分が見えてしまうこともあります。このようなリスクを軽減するためにも、埋入後は自宅でのブラッシングと、歯科医院でのメンテナンスが重要となります。
インプラントで使うチタンは、歯科以外にペースメーカーや骨折治療用の固定ボルトなどにも使われ、金属の中ではアレルギーが出にくい特徴をもっています。
ですので、もともと金属アレルギーのない方が、インプラント治療を行うことによって、金属アレルギーを発症することはほとんどありません。
金属アレルギーは、金属が汗などに触れて溶け出してイオン化することで、体内に取り込まれてアレルギー反応がおこります。それに対して、チタンはイオン溶出がないため、痒みやかぶれなどのアレルギー反応が起こる可能性がだいぶ低いです。
インプラントを検討されている患者様で、どうしてもチタンによるアレルギーが気になるという方は、事前に皮膚科でのパッチテストでアレルギーの有無を確認しておきましょう。
インプラントが天然歯と同じように噛むことができるのは、インプラントが骨に埋め込まれているからだけでなく、チタン(インプラント)が骨と結合し、顎の骨にしっかりと根付くことにより、しっかりと噛むことができるようになります。
しかし、インプラントが骨と結合しないこともあります。その理由として、骨粗しょう症があげられます。周囲の骨密度が低いと結合しにくくなります。
また、術後にインプラント周囲の組織が細菌感染してしまうと、インプラントと骨はうまく結合できません。
特にドリルの摩擦から起こる骨のやけどによって最近感染が起こる可能性があります。やけどは手術中の適切なドリル操作や、注水で防ぐことができるので、治療する側の技術力が必要です。
糖尿病に罹患されている患者様は、インプラント治療が難しくなる場合があります。
糖尿病により血糖値が高い状態が続いていると手術時の傷が治りにくく、また炎症反応が起きやすいので、インプラント治療に先立ち、内科での糖尿病の治療を行っていただく必要があります。
また、高血糖の状態では免疫系細胞の活動が低下しています。この状態だと、歯周病菌への感染リスクが高くなってしまいます。
血糖値が安定すればインプラントの治療は可能ですので、まずはかかりつけのお医者さんと歯科医師とで連携を図り、血糖値をしっかりコントロールし、リスクを低く抑えることが重要です。
「歯が抜けたままでもいいや!」と思っていませんか?歯が抜けたままにしておくと、後々、大きな治療が必要となる可能性があります。放置しておくとどうなるでしょうか。
数ヶ月、あるいは数年という時間はかかりますが、確実に、抜けてしまった歯の両隣にある歯が倒れ込んできます。この状態を「傾斜」といいます。
さらに、下の歯が抜けたままの場合、噛み合っていたはずの上の歯が下に落ちてきます。
上の歯が抜けたままの場合は、下の歯が上に上がっていきます。
この状態を「挺出」といいます。
歯が動いてしまうと、ものを噛んだときに、噛み合わせがずれた部分が異常な強さでぶつかるようになり、大きなダメージが加わります。
傾斜や挺出で歯並びが悪くなると、どうしても歯垢が溜まりやすく、不衛生な部分ができてしまいます。
すると、その部分が虫歯になったり歯周病を起こしたりします。
症状が進むと、最悪の場合は歯を抜かなければならなくなります。
傾斜や挺出した歯の寿命は、健康な歯の2/3~1/2ほどとなってしまいます。
また、歯が抜けてしまった側ではしっかりものを噛むことができなくなるため、反対側の奥歯や前歯などに余計な負担をかけてしまいます。
その結果、それらの歯の寿命も短くなってしまうことになります。
すべての歯の寿命が短くなってしまうということは、やがて総入れ歯になることを意味しています。
抜けてしまった歯の両隣にある健康な歯を支えにして、ダミーの歯と連なった被せ物を装着します。保険が適応されるので、現在最もよく行われている治療法です。
<ブリッジのメリット>
・異物感がそれほどなく、普通にものが噛める
・早期に失った歯を回復できる
・保険診療で作ることができる
・入れ歯と違い、取り外す必要がない
<ブリッジのデメリット>
・両隣の歯を大きく削らなければならない
・2本の歯で3本分の噛む力を負担するため無理がかかる
・ブリッジと歯との境目に隙間ができてしまうので、歯垢が溜まりやすく不衛生になりがち
・その結果、支えている歯がむし歯になりやすくなる
・保険治療の場合は金属を被せるので、審美性に劣る
<入れ歯のメリット>
・歯がない部位に装着するだけなので安全
・保険診療で作ることができる
・顎の骨が薄くても作ることができる
・取り外しができるのでメンテナンスが楽
<入れ歯のデメリット>
・歯にかかる力を歯ぐきで支えるため、プラスチック製の人工の歯ぐきがついたものを装着しなければならない
・違和感がある
・入れる場所によっては舌がひっかかって発音障害を起こすこともある
・噛む力が、健康な歯の20~30%ほどとなる(上下総入れ歯の場合は10%と言われている)
・入れ歯を支えるためにワイヤー状の留め金を健康な歯に引っかけるので、支えとなる歯に大きな負担がかかる(その結果、バネをかけた歯がグラグラしてきやすい)
・見栄えが悪い
・精神的にショックを受ける人がいる
<インプラントのメリット>
・健康な歯を削る必要がなく、ほかの歯に負担がかからない
・入れ歯のような違和感がない
・天然の歯と同じように、強い力で噛むことができる
・見た目も天然歯とほとんど見分けがつかない
<インプラントのデメリット>
・値段が高い(1本30~50万円)
・外科手術が必要(事故の可能性もゼロではない)
・期間が長くかかる
・顎の骨が薄く、骨量が不足している場合は治療を断られることがある
ところで、インプラントと聞いて、まず頭に浮かんでくるのはどんなことでしょうか。
「値段が高い」
「時間がかかる」
「手術をしなければならない」
「場合によっては治療を断られることがある」
でも、ご安心下さい。
当院で行っているインプラント治療は、これまでの常識をことごとくくつがえす、画期的な治療なのです。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00~12:00 | ● | ● | ● | ☓ | ● | ● | ☓ |
14:00~18:00 | ● | ● | ※ | ☓ | ● | ● | ☓ |
休診日 / 木曜・日曜・祝日
※ 水曜日午後は15:00~18:00
※ 祝日のある週、土曜が休診日の週の木曜は診療いたします