唾液の役割を知ろう！

みなさん、こんにちは！静岡駅前歯科クリニックの大石です。

11月も後半に入りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか？私は最近、雨が降る日も多く、肌寒く感じることが多いため、お鍋やおでんなど温かい物をたくさん食べて寒さを凌ぐようにしています。みなさんも風邪をひかないよう、栄養のあるものを食べて、温かくしてお過ごしくださいね！

さて、今回は「唾液」に関してのお話をしたいと思います。

みなさんは、「唾液」というとどのようなイメージがつくでしょうか。歯とはあまり関係がないように思われる方も中にはいらっしゃるかもしれません。しかし、唾液は歯やお口の健康を保つ上で欠かせない役割を担っているのです！

唾液は、大唾液腺（耳下腺・顎下腺・舌下腺）と小唾液腺（頬腺・口唇腺など）という導管で作られ分泌されます。個人差はありますが、健康的な成人では、1日に1.0～1.5リットル程分泌されています。分泌される唾液には、リラックス状態のときに分泌される唾液（安静時唾液）と食事などの刺激によって分泌される唾液（刺激時唾液）があります。また、唾液の分泌は年齢や季節、性別、個人の体調、薬の服用状況などによっても変動します。

唾液にはいくつもの作用があります。

１消化作用

唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素が、ご飯やパンなどの炭水化物の消化・吸収を助けます。

２保護作用

お口の中を湿潤させ、舌やお口の中の粘膜を乾燥や刺激から守ります。この作用によって、熱い食べ物や冷たい食べ物、硬い食べ物などを、お口を傷つけずに食べることができます。また、唾液に含まれる糖タンパク質がペリクルという膜をつくり、細菌から歯を守ります。

３抗菌作用

細菌やウイルスからお口を守る作用です。唾液中のリゾチームやペルオキシターゼといった抗菌物質がお口の中の細菌の増加を防いでくれています。

４再石灰化作用

虫歯菌などの酸によって溶け出してしまった歯を修復する作用です。お口の中は、糖を摂取することで歯の成分であるカルシウムイオンやリン酸イオンが溶けだす脱灰とそれを修復する再石灰化が行われています。この再石灰化の作用によって虫歯を防ぐことに繋がります。

５緩衝作用

お口の中のpHを中性に保とうとする作用です。糖を摂取して、虫歯菌が酸をつくるとお口の中は酸性に傾いていきます。お口の中のpHが5.5より下がってしまうと歯が溶けだしてしまうのですが、この作用によって歯が溶けださないように防いでいます。

６潤滑作用

お口の中や食べ物を唾液で濡らすことにより、食べ物を噛んだり飲み込んだりしやすくします。また、話すときに発音しやすくする作用も含んでいます。

7自浄作用

お口の中にある汚れや細菌を唾液によって洗い流し、お口の中を清潔にします。虫歯菌や歯周病菌が多くひそんでいる歯垢（プラーク）の付着を防ぐことで、虫歯や歯周病を予防します。

この他にも、唾液にはたくさんの機能があり、これらの作用があることで、虫歯や歯周病になりにくくしたり、楽しく食事をしたりすることに繋がっています。逆に、唾液の分泌が少ないと、お口が乾燥する・虫歯や歯周病になりやすくなる・口臭の悪化・食べ物を飲み込みにくくなるなど様々なリスクが生じてしまうのです。

唾液の分泌を促すためには、食べ物をよく噛んで食べることや会話をすることなど日常的に口を動かすことが手軽にできるトレーニングと言えます。加えて、唾液腺をマッサージすることや舌のトレーニングをすることでも有効的に唾液の分泌を促すことができます。

また、当院ではシルハという唾液検査装置を用いてお口の中の健康状態を調べることもできますので、気になる方は当院スタッフまでご相談くださいね♪

静岡駅前歯科クリニック

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