こんにちは!静岡駅前歯科クリニックの青野です。
厳しい寒さが続いていていますが、寒さの中にも、早咲きの桜が芽吹いてきたりと、小さい春を感じて気持ちが綻びます早く暖かい春になるのが待ち遠しいですね。風邪やインフルエンザなどもまだまだ流行っていますので、体調管理に充分気をつけていきましょう。
さて、今回は『口育』についてお話していきます。みなさんは、口育(こういく)という言葉を聞いたことはありますか?
『口育』は、人生の「始まり」から「終わり」まで、 人間らしい生活を生涯にわたって営む為の機能予防管理術です。

息をすることと食べること、すなわち「呼吸」と「嚥下」は、生命にとって極めて重要な行為です。 この2つの行為が不正常だと、お口だけではなく全身に大きな影響を与えてしまいます。新生児から、哺乳の仕方、指しゃぶり・おしゃぶり、離乳食の与え方、ストローの使用など十分注意し、 小児の全身の発達を口から見ていく「口育」がいま、考えられています。
最近は、お子さんの手づかみ食べがお母さんの意向により制限される傾向もあるそうです。 手づかみ食べは、目と手と口の協調運動を育てるのに役立つため、口育に良い影響を与えます。また、正しい姿勢で食べることを推進したり、脳にも良い影響を与えます。
人は舌を中心とした口腔周囲筋の機能的発達が不十分な場合、顎が矮小化または下顎の後退を起こし、気道が狭くなり歯並びや呼吸に大きな支障が生じます。特に気道が狭くなることで酸素が十分に入らず発育や発達に障害が生じたり学習能力や運動能力にも支障が生じます。そして老年期より口腔機能が低下し、早期に摂食・嚥下障害に陥り、介護、そして胃ろうとなって行きます。これらを防ぐためには、子供の頃からの良好な口腔機能の成長・発達が不可欠です。 新生児期から呼吸、嚥下の正常発達を促進する事により、口腔機能発達不全症を防止する事で、不正歯列、不正な顎顔面の成長、口呼吸、食機能低下、閉塞性呼吸障害、睡眠障害を予防し、遺伝子通りの姿形の獲得と正常で健康な心身の発達を指します。

特に小児期は、口育で最も重要な時期となります。
当院では、MFT(口腔筋機能療法)を導入しております。MFTのトレーニング担当者は、口育士の資格も保有しております。
口育士は、日本口育協会が認定資格で、口育に関する知識と経験を有する専門家です。
MFT学会参加など各種セミナーに参加することで、最新のニーズを取り入れた専門知識を備えております。
患者さまおひとりおひとりに合ったオーダーメイドのトレーニングメニューを実施しております。
【口育士の役割】
- 0歳からのお子さまの口周りの筋肉の発達をサポートする
- 噛む、飲み込む、呼吸するなどの身体機能の正常な発達を促す
- 口腔機能発達不全症に対し乳児期からの管理を行う
- 口呼吸や睡眠障害の改善を図る
- 学習能力や運動能力の向上を図る
【口育の対象】
- 咀嚼・嚥下機能や構音機能の発達が不十分もしくは正常に獲得できていない18歳未満の子ども
【口育の検査項目】
舌の突出、歯の生え方の遅さ、口の閉じられ方、口唇を噛む癖、 指しゃぶり。
【口育のメリット】
- 歯並びや顎の成長が正常になる
- 口呼吸や睡眠障害が改善される
- 学習能力や運動能力が向上する
- 生涯食べる能力を健康に維持できる
早期から口育に取り組むことで、健やかで充実した人生100年時代を、歩んでいきたいですね。
口育やMFTなど気になることがあれば、お気軽に当院の口育士にお尋ねください。
静岡駅前歯科クリニック
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